去年の話になりますが、講習の時に「雑巾の絞り方」について話題になりました。
これは橋本先生の著書でも書かれていますが、雑巾を絞る時には操体の身体運動の法則の「手は小指、足は親趾」に適うように縦持ちで脇を締めて雑巾を絞るのが原則となります。
それが横持ちにしてしまうと親指が利き、脇が開き、肩が挙がってしまうため、からだは緊張しボディの歪みに繋がっていきます。
幸い、この機会に受講生の「からだの日常動作の誤り」に気付き改善することが出来ましたが、こういった根底の部分に間違いにあると、それをいくら応用し実践していっても後々の学びに繋がっていかない怖さがあります。
それは自身の学びでも気を付けなければならないことで、得た知識とそれを実践していくことにおいて、両者に「隙間」が出来てしまうとやっていることの方向性にブレが生じてきてしまうように思います。
そういったことが一つのきっかけで、実際に私自身も得たことに対して頭の中だけではなく、からだの使い方・動かし方、全て洗い流す作業をしています。
その中で得た「これだ!!」という新たに感覚的に掴んだことに対して時間の経過と共に「本当にこれでよかったのか?」と問いかけ続けることで、また新しい自分と出会えるような気がしています。