東京操体フォーラム 実行委員ブログ

 操体のプロ、東京操体フォーラム実行委員によるリレーブログ

友松 誠(ともまつ まこと)

修行・・・7

おはようございます。 ♪どこまでも、まっすぐに進んで~ 同じところ、ぐるぐる回って~ 星も無い暗闇で~ ♪ もう20年以上経ちますが、操体と出会う前の手技療法を色々と模索しながらの修行中に流行っていたであろう曲の一部です。 流行っていたであろうと…

修行・・・6

おはようございます。 修行には、技術の習得、精神的な鍛錬の他に、身心ともに健康に導くような面がなければならないと思うのです。 それでこそ長く続けられる。 先ごろ行われた冬季五輪の女子フィギュアスケートでは、ドーピング問題がクローズアップされて…

修行・・・5

おはようございます。 修行とは、単に技術を身につけるだけのものではなく、精神的な鍛錬のようなものが伴い、技術を身につけた後も、何か精神的な支えになるようなものが残るものなのではないかと思います。 その為に、良き師の指導を仰ぐ事も重要でありま…

修行・・・4

おはようございます。 今回のブログのテーマは「修行」ですが、パソコンで「しゅぎょう」と入力し、漢字変換すると「修行」の他にも「修業」というのもでてくる。 修業だとすれば、特定の技術を身につける為の意味合いが強くなってしまう。 しかし、操体は技…

修行・・・3

おはようございます。 修業とは、厳しくとも耐え忍ぶもの。修業には我慢が必要だとよく言われる。 我慢が必要? 操体を修行中の身としては、この「我」と「慢」がどうも気になる。 我は自分本位の考えにもつうじるし、慢はあなどる、おこたることを指し、高…

修行・・・2

おはようございます。 痛みやつらさを識る必要はある。これは、昨日書いたことと矛盾するようですが、大切な事だと思うのです。 今回のブログのテーマが「修行」と聞いた時、白装束で滝に打たれる場面が、ふと思い浮かびました。 この滝行にしても、痛みやつ…

修行・・・1

おはようございます。 実行委員リレーブログ、今週は友松の担当となります。どうぞ、宜しくお願いいたします。今回のテーマは「修行」ということでリレーしています。 修行というと、つらく厳しいものをイメージする方も多いと思います。 心身、特に精神性を…

テーマ「植物」より・・・7

おはようございます。 葉っぱを触ってみる。薄くて、やわらかくて、触れ方によってはポロリとこぼれてしまうような葉っぱを触ってみる。 これは触診の練習になるだけではなく、第3分析である皮膚へのアプローチ、つまり渦状波®にもつうじる事だと思う。 渦…

テーマ「植物」より・・・6

おはようございます。 もう、20年近く経つだろうか、本格的に操体を学び始めて何か月か経った頃の事。 触診についての講義を受けていて、師は「時間のある時、植物の葉っぱを触って触れ合ってみるといい」というような事を仰っていた。 師の視診、触診は本…

テーマ「植物」より・・・5

おはようございます。 「食」は、他の生物の生命をいただくものである。 博愛精神と優しい心を持つ人ならば、どんな生物の生命も奪う事なく、自分自身も元気で長生きする事を理想とするだろう。 個としての生命を奪うのではなく、共に生きながら、その一部を…

テーマ「植物」より・・・4

おはようございます。 操体の創始者、橋本敬三先生の一般向けの文献には、人間の「食」について植物食が適当なのではないかと書かれている。 その理由として、よく知られているのが歯の種類と数に注目した捉え方。 前歯8本は野菜を、犬歯4本は肉類を、臼歯…

テーマ「植物」より・・・3

おはようございます。 昨日は最後に動画を紹介しましたが、10年近く前の国連持続可能な開発会議での、当時のウルグアイ国の大統領ホセ・ムヒカ氏のスピーチでした。 ホセ・ムヒカ氏は、字幕スーパーにあったように「世界一貧しい大統領」としてメディアか…

テーマ「植物」より・・・2

おはようございます。 今年は、木々の紅葉から落葉がいつもの年より遅かったように感じます。 これも、地球の温暖化が進んでいる為なのでしょうか。 温暖化対策の為に植物を植えていこうという主張は何年も前からある。 確かに身近に植物があれば、空気が変…

テーマ「植物」より・・・1

おはようございます。 実行委員リレーブログ、今週は友松の担当となります。 どうぞ、よろしくお願い致します。 今回のテーマは「植物」ということでリレーしています。 12月も半ばとなり、まわりの山々を見渡すと、木々は紅葉を終えて落葉している際中で…

アートについて・・・7

おはようございます。 アートの歴史を辿れば、旧石器時代の洞窟壁画が描かれた頃まで遡ると思われる。 洞窟壁画で興味深いところは、洞窟の住人は入ってすぐの日当たりが良く広々とした空間で普段は生活しており、壁画を描く場所はそれよりも奥まった日の当…

アートについて・・・6

おはようございます。 アートに関してのテレビ番組をたまに見るが、何でこれがアートなのだろうかと思う事がある。 実際に現物に目で触れてみると、何かまた違ったものになるのだろうが…。 現代アートと呼ばれるものには、そうしたものが多い。 現代アートの…

アートについて・・・5

おはようございます。 近所の農家の庭の柿の木が、今年も橙色の実をほんわかと色づかせてきました。 そろそろ食べ頃かもしれない。 柿の木は病気しやすく、手入れが大切だという。 剪定も柿の木の特性と樹全体のバランスを考慮し、日の光が樹冠の内部や幹の…

アートについて・・・4

おはようございます。 今回のテーマは「アートについて」ということで書いているが、このテーマを確認した時に思い浮かんだのが、ジャン・フランソワ・ミレーの「落穂拾い」という絵画だった。 この「落穂拾い」の絵に関しては、中学校の美術の教科書に写真…

アートについて・・・3

おはようございます。 操体の創始者である橋本敬三先生は医師であり、サイエンスとしての医学的知識は勿論もっていた。 しかし、操体と現代医学では哲学が違う。 操体は治療医学ではなく健康医学であり、○○病を治すという考え方ではなく、この生体は元々病気…

アートについて・・・2

おはようございます。 絵画の世界で、フィンセント・ファン・ゴッホは印象派を代表する画家として名高い。 そのゴッホも、世間から評価されるようになったのは没後だという。 生前のゴッホは、キャンバスに描く絵具にさえ事欠くような暮らしぶりだったという…

アートについて・・・1

おはようございます。 実行委員リレーブログ、今週は友松の担当となります。 今回のテーマは「アートについて」ということでリレーしています。 アートというと、芸術という概念よりも革新性とか自由さとか、ジャンルの拡がりを感じる。 その自由さやジャン…

ひだり・・・7

おはようございます。 私の住む地方は車社会の為、毎日運転する機会がある。 最近感じているのは、車を運転する時も、左から空間認識をした方が視野も広がり、危険予知能力も高まるように感じる。 そして、それが気持ちにも余裕を持たせ、空間をたのしみなが…

ひだり・・・6

おはようございます。 よく買い物をしていた近くのコンビニが、場所を移して新装開店したというので行ってみた。 成程、以前の店舗と比べて駐車場も随分と広くなっている。 地方は車社会の為、左にハンドルをきって、そのまま店の前に駐車できるというのは強…

ひだり・・・5

おはようございます。 そろそろお盆です。 御先祖様を迎え入れる準備に忙しくしている人も多いと思います。 お盆飾りで欠かせないのが、まこ縄です。この縄は正月によく見かけるしめ縄と同じように左綯いとなっているようです。 綯い(ない)とは、複数の糸…

ひだり・・・4

おはようございます。 右と左の漢字、由来を探ればどちらにも神を尋ねる意味合いがあるように、古の時代には神を畏敬しつつ、身近に感じていた文化があったと思う。 今、神とか人智を超えたモノを語れば、訝しがられたり何か怪しいと思われると思う。 そうし…

ひだり・・・3

おはようございます。 右と左の漢字は、どちらも手に由来し、それぞれ役割は違うが、どちらも神を尋ねる意味合いがあるという。 姿を隠している神に対し、右手に祈りの文を入れた器を持ち、左手にはおまじないの道具を持ち、呼び寄せたり、いるところを尋ね…

ひだり・・・2

おはようございます。 左と右。 左という字には工が入り、右という字には口が入る。 違いはそれだけではなく、工と口の上の横線とはらいの長さも本来は違う。 そして、書き順も違う。 左にあるのは、ナ(サ)であり、短めの横線を書いてから、長めのはらいを…

ひだり・・・1

おはようございます。 実行委員リレーブログ、今週は友松が担当いたします。 今回のテーマは「ひだり」ということでリレーしています。 「ひだり」と聞いて、ふと漢字の「左」はなぜ「工」がはいるのか?と今更ながら思ってしまった。 「工」の意味合いは、…

あなたに操体・操体法をお薦めする理由 7

おはようございます。 操体、それは生命現象のより根底まで突き詰めているから、全ての人にお薦めできるのです。 操体には禁忌というものがないのです。 これはエクササイズや他の療法と、根本的に異なるところです。 エクササイズは、ある程度の間に合った…

あなたに操体・操体法をお薦めする理由 6

おはようございます。 からだの動きは、普段、意識にのぼらなくとも、私たちの生命活動を支えてくれている。 誰にでも、有難く生かされているという根底や背景があるという事であり、それを大切にしたい。 身体運動にしても、からだの動きという有難い根底の…